ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

戒厳令の秋

息子が昨日の残りの手羽先の唐揚げを食べたいと言うのでオーブントースターで焼き直し、いっしょにご飯もレンジで温めて出したところ、そのご飯の匂いを嗅いだ息子が顔をしかめ「これ変な匂いがする!いらない」と言い出した。 確かにそう言われてみればちょ…

Waiting for a dawn

Night is not over yet. I was seeing a strange dream. It was not footage. Just only words. I felt it was installed in my brain. The text was as follows. “No alternatives, So hold status quo. It's wrong.” “Because alternatives always born fr…

運河にて

運河から吹く涼しい風に乗って異臭が届く。臭いの元は少し離れたベンチで眠りこけている路上生活者の老人だ。今、彼はどんな夢を見ているのだろうと思う。人は死ねば同じようなものだが、眠っている時も似たようなものかもしれない。だとすれば、眠りとはあ…

龍宮の日々

娘の卒業式に出席してきた。早いものだ。ついこの前、自分が中学を卒業したような気がしていたが、気のせいなのだろうか。 最近は、「蛍の光」も「仰げば尊し」も歌わないようだ。 それについて特に批判も反対もないがいつ頃からそんな風になったのだろう。 …

風と石

photo credit: Ssppeeeeddyy via photopin cc これを初夢というのか、三が日も過ぎた今となってはもう判然としない。 判然としないが、元旦の朝目覚めたときに残っていたイメージは映像ではなかった。言葉で表すとすれば「印象」とでもいうのか、暗色のグラ…

Without stopping

photo credit: iandavid via photopin cc 映画『シェリタリング・スカイ』で知られるポール・ボウルズ - Wikipediaの作品のひとつに『止まることなく』という自伝がある。 一部では、自伝と銘打ちながらボウルズ自身のことよりもむしろボウルズが見たことが…

昭和の夢

夢を実現するという志は素晴らしいと思うが、今のおれは一刻も早く布団に潜り込み、夢を見る方を選択する。そもそも夢は寝て見るものだ。夢と言えば、今日見た夢の舞台は60年代の日本だった。おれは植木等の映画で見たような世界で居心地の悪さを感じていた…