年賀状あるいは、人生いろいろ
そういうわけで、先日注文したプリンタも無事届き、セッティングも終え、年賀状作成に取りかかったのだが、
まだできてない。
我が家の年賀状は毎年、Macに入れた写真を数枚コラージュして作成している。
今年も同じようにして、ある程度完成に近づいたかと思ったところで、傍にいたカミさんが、「ふわーっ」と言いながら寝そべった拍子にMacのケーブルが抜けて、一瞬にして画面が真っ暗になり、セーブ前のデータは消失した。
おれのオールド・MacBookはバッテリーがダメになって電源ケーブルなしでは使い物にならない。
だから、おれはノマドになれないのだ。ノマドになってオシャレなカフェで年賀状を作ることなどできないのだ。
そもそも持ち歩くには重過ぎるし、そもそも外で、オープンな場所でそんなことをする人の気が知れない。
まあ人それぞれだが。人生色々だが。
人生色々と言えば、島倉千代子は今、天国で何をしているのだろうか。
個人的には特に思い入れはないが、かなり前におれの父親が酒を飲みながら、テレビで島倉千代子の歌う「人生いろいろ」を黙ってじっと見ていた姿を思い出す。その時、父が何を想っていたのかは知る由もないが、歌の何かが琴線に触れたのだろう。
ねぇおかしいでしょ若いころ ねぇ滑稽でしょ若いころ 笑いばなしに涙がいっぱい 涙の中に若さがいっぱい 人生いろいろ 島倉千代子 - YouTube
もしかすると、それはこんなフレーズだったのかもしれないなどと思ってみたりするほどには自分も年を取ってしまった。
そしてもうすぐまたひとつ年を取る。
何とかまた年を取ることができた。
何はともあれ、ありがたいことである。
そんな感謝の気持ちを表す意味でも年賀状は大切だ。
しかし、まだできてない。