おみくじはすべてお見通し
今週の一枚「初詣のおみくじ」
ひきしおの 引くは みちくる あしたあり 心しずかに ときをまつべし
というわけで、今日横浜総鎮守伊勢山皇大神宮と成田山横浜別院に初詣に行ってきた。
まずは、伊勢山皇大神宮に参拝。去年のお札・お守りをお返しする。2013年のわれわれの願い、祈り、あらゆる古い思念エネルギーは火にくべられ天に昇る。
▼そして今年も新しい神宮大麻を頂く。これで2014年をトリップする。一年中、ハイでありますように。
露店のフランクフルトをせがむ息子の声を軽くスルーして、続いて成田山横浜別院へと移動。現在本堂は改築中なので仮本堂にお参り。▼
そして、この成田山横浜別院で、今週の1枚のテーマであるおみくじを引く。
運勢 中吉。
今は人のしらぬ胸の苦しみがありますが、さわがず信心して時のくるのをまち身をつつしんで行いを正しくすれば必ず幸いを得る時が来ます
そうか。
今は慌てず騒がず静かにしておけということらしい。
そう言われてみれば、先を急ごうとしていたのかもしれないと思う。
なぜ、おれの心が分かるのか。さすがおみくじである。
やはり迷いがあるときは神社仏閣に詣でておみくじを引いて神意を伺うに限る。
人が自分でも気がつかない無意識の領域にアクセスして、その逸る気持ちを諫めることなどなかなかできるものではない。
新年は、とかく猛然とダッシュするも1ヶ月も経たないうちにそのほとんどが頓挫するような無謀な計画を立てがちであるが、それはかえって遠回りであるぞというメッセージに深く納得したおれは、おみくじと一緒に入っていた開運招福お守り・大黒天を財布にそっと収めるのだった。これでおれの財運も盤石なものとなった。
そして横浜別院参拝後、特におみくじとは関係ないが、マックシェイクストロベリー味を飲んで娘と歩いて家路につくのであった。すでに日は落ちていた。
すると、自宅前の路上に、暗闇に、何やら奇妙なシルエットが踊っていた。
それは一足先にバスで帰宅したはずのカミさんと息子だった。なぜか暗い中、キャッチボールをしていた。
聞けば、一足先に帰ったにもかかわらず、家の鍵を持ってなかったので、おれたちが帰ってくるのを待っていたのだという。
最初は庭のベンチに座ってYouTubeとかを見ていたが、そのうち充電切れとなり、ただ沈んでいく夕陽を眺める他は何もすることがなくなり、ようやく思いついたのがキャッチボールだったらしい。
そうか。そうきたか。
おれは早速おみくじのメッセージの具体例を眼前にしたのだった。
つまりこういうことだ。
たとえ急いでも鍵がなければ、家にも入れない。慌てることなく時の来るのを待てばいいのだ。
鍵はおれが握っている。