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ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

人生というエイジング

先月末にレッド・ウイング8875を買った。

あれから、2週間と数日が過ぎた。その間、雨の日以外は毎日履いているが、自分の足に馴染むにはまだ時間がかかりそうだ。

革も硬く、踝あたりが痛い。シューレースの締め加減によっては普通に歩くのも困難なほどの痛みを覚えることがある。

ミンクオイルで革を多少は柔らかくすることができるかもしれないと思い、天気もいいことだし、ブーツ磨きをすることにした。

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経年変化を楽しむのはまだまだ先のことだ。


ついでに今まで履いていたホーキンスのブーツも磨いてみた。何年か前に購入して、磨くのはこれで2回目。しかもヒールはかなり削れてソールの空洞内に小石が入っていた。歩くたびに鈴の音がするような気がしていたが、その正体が判明した。

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クタクタのヨレヨレである。


ついでに、下駄箱の奥で埃を被っていたDr.Martinを発見したので、これも磨くことにした。一体、何年前に買ったのかも記憶にない。おまけにカビまで発生していた。

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何とかここまで磨いたが、うっすらとカビの跡が残っている

革靴は上記の3足以外、あと2足しかないが、今回は時間の都合で後日磨くことにした。


今まで靴にはあまり興味がなかったが、ここ数年、ネットなどでいい感じに履き込まれたブーツの画像を何度か目にするうちに1足くらいこういうのがあってもいいなと思うようになった。

どうやらおれにも、エイジングというか経年変化を楽しみたい気持ちが芽生えたらしい。

とは言うものの、わざわざ人工的にエイジング加工などをする気はない。

普通に履き、自然にくたびれていく様子を愛でるつもりだ。もちろん、これからはきちんと手入れする。ソールを張り替えるより、新しいのを買った方が安い、などという考えとはオサラバする。(以前所有していたレッド・ウイングをそんな誤った考えの下、ゴミとして処分してしまい、数年後に後悔したものだ。)


磨いた新旧のブーツを並べてぼんやりと眺めながら、人は年数を経たブーツやワインや盆栽などを愛で、何かしらの価値を見出すのに、なぜ自分自身あるいは他者の容姿・肉体の経年変化を楽しむことができないのだろうかという思いが過る。

自分の肉体こそ、正真正銘の一品物だというのに、どこかで、買い替えの効く大量生産品のように思っているところはないか…

あるいは、古いものに価値を見出すことのできない、「新商品」という与えられた価値をただ受け入れるだけの人間が多いのか…

現在の老人介護問題も無関係ではないかもしれない…


そんなことをとりとめなく思いつつ、ブーツを愛でるように、自分自身のエイジングも愛でることができるようになりたいと思った。