腹を下して、iPhone 6/6 Plus発表に思う。
「毒喰らわば皿まで」という言葉がある。これはそもそも何を言っているのだろうかと思う。
■ 大辞林 第三版の解説
どくをくらわばさらまで【毒を食らわば皿まで】
〔いったん,毒を食らうからには,それを盛った皿までなめるという意〕
一度罪悪を犯したからには,徹底的に罪悪を重ねる。毒食らわば皿まで。 「もうこうなったら,-だ」
引用した解説によると、要するに自暴自棄の境地のようだ。
そこまでの自覚はなかった。
ただ、「あれ、この味昨日とちょっと違うかも…」と思ったが、「まあいいか」と一粒も残さず食べたのだった。
傷んだ炊き込みご飯を。
それから数時間後、吐き気で目が覚めた。しばらく布団の上で唸っていたが、あまりの気持ち悪さに眠れなくなり、それから暫くして、腹を下した。
その後、1時間おきにトイレに駆け込む事態となり、たちまち夜明けを迎えた。完全に寝不足である。
そういうわけで、今日は終日家で過ごすことにした。
折しも、AppleのiPhone 6ならびに6 Plusの発表である。
今回買い替えるつもりのおれはいくつかの記事をネットで見た。
どれも似たような内容だった。
おれはアバウトな人間なので、正直なところ、アップルのエンジニアのみなさんには申し訳ないが、見た目と手にしたときの感触くらいにしか興味がないというか、ピンとこない。
まあ大体スペックは向上しているだろう、している筈だ程度の認識しか持つことができない。
そんな中、以下の記事を見た。▼
画面サイズが4.7インチと5.5インチのiPhoneが登場したらボクが迷わず5.5インチを選ぶ理由 - 非天マザー by B-CHAN
そして、なるほどそうだと思った。
“製品の選択はスペックで選ぶと失敗します。”…この指摘はiPhoneだけに限らず重要だ。人生の選択もスペックで選ぶと、泣きを見るだろう。
http://t.co/gejKGUFGSL
— go-nirvana (@igomild) 2014, 9月 10
そうだ。スペックに目を奪われてはいけない。思えば、ひと昔前に3高などという間抜けな言葉が流行ったが、これなどはスペックに目を奪われたバブル期の浅ましい心情を反映したものである。それは、我が身を振り返ることもしない身の程知らずを増やしただけだった。
もう一度、繰り返したい。
スペックで選ぶと失敗します。
そこで、おれはスペックではなく「大きさ」にこだわることにした。
左から、コクヨの測量野帳、iPhone 6 Plus、モレスキン、iPhone 6となっている。
測量野帳を手に取り、iPhoneを持つときのようにしてみる。
確かに、現在使用しているiPhone 5よりはかなり大きいが、慣れれば片手で問題なく操作できるだろう。
すべてに指が届きます。
iPhone 6とiOS 8を一緒に作ることで、iPhone 6の物理的なデザインを生かすようにソフトウェアを最適化することができました。iOSのスワイプジェスチャーは、シームレスな表面上で一段となめらかな動きになるように考えられているので、iPhoneを片手で操ることも簡単です。簡易アクセスのような新機能を使えば、大きくなった画面を新しい方法で操作することもできます。ホームボタンに2回タッチするだけで、画面全体が親指の方向に降りてくるのです。Safariやメールの操作も簡単です。画面上を左から右にスワイプすれば前のページに戻り、右から左にスワイプすれば次のページに進みます。新しいiPhoneの継ぎ目のない表面上では、すべてのジェスチャーがかつてないほどなめらかに感じるでしょう。 Apple - iPhone 6 - デザイン
iPhone6Plusは、158.1mm×77.8mmなので、165.0mm×95.0mmの測量野帳より若干小さくなる。厚さは、6Plusが7.1mm。野帳は、5~6mm。
測量野帳を持ち歩く際に、特に不便を感じたことはないので、iPhone 6 Plusも同じようなものだろう。
なにしろ、すべてに指が届き、すべてのジェスチャーがなめらかになるというのだ。それも、かつてないほどに。
そういうわけで、おれは5.5インチのiPhone 6 Plusにするつもりだ。
冒頭の腹下しの話とは何の関係もないオチとなってしまったが、無理矢理こじつけると、「林檎を喰らわば皿まで」ということになりましょうか。
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