風と石
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これを初夢というのか、三が日も過ぎた今となってはもう判然としない。
判然としないが、元旦の朝目覚めたときに残っていたイメージは映像ではなかった。言葉で表すとすれば「印象」とでもいうのか、暗色のグラデーションのようなものだった。グラデーションといってもそれは絵画ですらなかった。
何も語ることもないその「グラデーション」が無言でおれに語ったのは、「これから人は風と石になるだろう」というようなことだった。
風になるのか石になるのかを選択するということなのかと思ったが、そうではなく選択はすでに為されているようなことを「グラデーション」が答える。
あらゆる信念は今後更に堅牢なものとなり「石」となり、完成するだろう。円環は閉じられる。ただ、そこから出ることはやがて限りなく困難な作業となる。
一方、信念という重石をあまり持たない者たちはあらゆる「風」に吹きさらされるだろう。右往左往するだろう。
「風」は次第に強くなる。
それを「翻弄」と取るのなら「石」になればいい。それを「自由」と取るのなら「風」に乗ればいい。
いずれにせよ、選択はすでに為されている。今年からその「成果」が次々に現れてくるだろう。
クーリングオフの期限が迫っている。