ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

余談ステーション

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報道ステーションの古賀発言が話題となっている。

普段、テレビのニュースはほとんど観ないが、たまたま風呂上がりで歯磨きしながら画面を眺めていたところにあの発言だ。

報道ステーション:古賀氏発言…古舘さん、番組で「残念」 - 毎日新聞
3日前 27日のテレビ朝日報道ステーション」に出演した元経済産業省官僚の古賀茂明氏が自身の降板をめぐり官邸などを批判したことについて、キャスターの古舘伊知郎さんは30日、同番組で「古賀さんがニュース...

まあ確かに「え?何を言い出すの?」と咄嗟に思ったが、これは知らず知らずのうちにテレビ的「お約束」に自分もまた慣らされていたということだろう。

で、その後は例によって賛否両論の花が咲き乱れているようだ。

官邸の圧力があったかなかったかはそれぞれの主観の問題だと思うが、個人的にはそれに近いものはあったのだろうという気はする。こうしたことは今に始まったことでもないとも思う。たぶん日本開闢以来の伝統芸のようなものだろう。腹芸とかいうやつだ。まあそうした芸があるとすれば、今回は「芸が足りない」のかもしれない。言うなれば素人芸だ。今はなきピラメキーノの「うがい官房長官」を見習ってもらいたい。

YouTubeでその「うがい官房長官」の動画を探してみたが、残念ながら見当たらなかった。もしや何らかの圧力があったのだろうか。

それはともかく、今回の「ハプニング」である種の「芸」は、もはやその土台を失っていることを知らしめる契機となったのかもしれないと埒もなく考える。

「土台」とは言うまでもなく、「共通認識」であり、「お約束」であり、「共同幻想」であり、「魚心あれば水心」である。

「そういったものはもうないのだ」

たまに聴こえる幻聴がおれにそう言う。

言われてみれば、古舘氏はプロレスという「お約束の伝統芸」の実況で名を上げた人である。

その古舘氏が顔色を変えるほどの「爆弾発言」を古賀氏はしてしまったというわけだ。

「おーっと!何やら不穏な発言です!言葉の空爆状態です!スタジオはある種の異空間に包まれた模様です!」などという余裕もなかったほどに。

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▲挙げ句の果てにはこんな記事も出る始末だ。

これが本当であれば、古舘氏の「キャスター生命」が終わるなどということより、「ああ古舘さんもアウトローに憧れるフツウの人だったんだね」と思うだけだが、こういう人は多いのだろう。

まあこれを機会に外資系の生命保険会社の名前みたいな「キャスター生命」は解約して本来自分がやりたかった仕事をやった方がいいのではないかと思うが、「お約束の世の中」なかなかうまくいかないのだろう。

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そんなこんなで、今回の件でおれが学んだのは、嘘をつくなということと、そこがどこであれ、桜は、花は、咲く時に咲くということだ。

桜は決して自粛しない。

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