ROAD TO NIRVANA

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AIIBは「中国外交の完全勝利」。間違った安倍首相は、官邸で財務省、外務省幹部を怒鳴った!  | 歳川隆雄「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]
歳川隆雄「ニュースの深層」2015年04月04日(土)歳川 隆雄(としかわ・たかお) 国際政治経済情報誌「インサイドライン」編集長。1947年、東京生まれ。上智大学英文科中退。「Japan Watch...

中国主導の新経済圏づくりと見る米国への過剰配慮が根っ子にあるので、どうしてもAIIB軽視の情報を優先し、それを基にした判断が「日本外交敗北」に繋がったのだろう。

この記事にあるようにこの「敗北」がすべての日本人やアメリカ人にとってマイナスをもたらすものなのかはよくわからないが、上記引用した文章にある「米国への過剰配慮」が外交分析を誤ったという指摘は一理あると思う。

相手が米国に限らず、過剰配慮とは思考停止状態をもたらす。

最近話題となった報道ステーションの古賀氏と古舘氏の問題の背景にもこうした過剰配慮は少なからず影響を及ぼしているだろう。

あるいはどこかのテレビ局のアナウンサーがお大尽に取り入って破格の利益供与を受けていたというのも無関係ではない。

過剰配慮、阿り、忖度といったものが効果を発する場というものは常に閉ざされている。

そうしたことをここ最近の「ニュース」は示唆しているのだろうと思う。

「ニュースの時間です。日本はいまだに閉ざされているということが最近のニュースから明らかになりました」

というような感じである。

要するに、空気を読んでいれば何とか切り抜けることができた時代は終わったということだ。締め切った部屋で過ごすには空気が澱み過ぎてきたということだ。引きこもってネット越しに見知らぬ誰かを論破してる場合ではないということだ。「論破ールーム」の窓を開けなさいということだ。

処世術に長けた者は便利がられるかもしれないが、信頼はされない。

なぜなら閉じているからだ。

あなたの周りにもそうした人間はいるだろう。上手く立ち回り陰で舌を出す者を見たことがあるだろう。

今、順番にその舌が抜かれ始めている。気をつけるべきだ。

もちろん、ローリング・ストーンズだけは特例である。