ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

Your place of the next era.

手にした人だけが次の時代に行ける黄金のボタン (ALL WIN出版)

手にした人だけが次の時代に行ける黄金のボタン (ALL WIN出版)

手にした人だけが次の時代にいける 成功のための「黄金のボタン」。 本書では、私がそれを手に入れるまでのお話をさせていただきます。 世の中には「ボタンの掛け違い」という言葉があります。 第1ボタンをかけ間違ったら、第2ボタンも、第3ボタンも、 当然、掛け違ってしまい、うまくはいかないもの。 では、あなたの実現したいことにおいて、最初に掛けるべき「第1ボタン」とは、 一体何なのでしょう? それこそが「手にした人だけが次の時代にいける黄金の第1ボタン」です。 それさえ手に入れれば「宣伝」も「集客」も「マーケティング」も 必要なくなります。それが「黄金のボタン」です。 「最初に掛けるべき黄金の第1ボタンとは、一体何なのか?」。 少しの時間、それを一緒に考えていきましょう。 「格闘家あがりのダメ治療家が、1年間で全国に100店舗をつくった」。 そんな私の経験を通じて、これからの時代をどう乗り切っていくかを お伝えしていきたいと思います。(Amazon 内容紹介より)

冒頭に内容紹介を引用したのは理由がある。

この本に書かれている「内容」はほとんどすべてここに「紹介」されていて、字面だけを追うのなら、まさに「そのまんま」だからだ。

特に奇をてらった文章でもない。ただ、著者の経験とそれによって得られた洞察が平易な言葉で「そんまんま」語られているだけだ。字面だけを追うのなら。

字面とは表層であり、外面であり、外観である。

大抵の場合、人は平凡な表層やありきたりの外観に目を奪われることはない。

毎日乗る通勤電車の手すりに目を奪われることはない。

だが、稀に何の拍子か、そんなありきたりの手すりをじっと見つめていると手すりが何か重大なことを知っていて、それを自分に知らせようとしているのではないかという思いに包まれることがある。

もちろんこれはあくまでも個人的な経験だが、実は誰でもこうした瞬間はあるはずだ。

この本はそうした体験、瞬間を思い起こさせる。

だから、おれも見ているようで見向きもしなかった電車の手すりを見るようにこの本を見る。

銀色のなめらかな湾曲に世界のすべてが映っていることに気づく。白く残った誰かの手の脂に人生があることに気づく。

そんな風にこの本を見る。読むのではなく、見る。

やがてひとつの了解が訪れる。懐かしい了解だ。

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これは著者の「ワンネス体験」の告白の書である。

著者の言う「黄金のボタン」とは「ワンネス」のことである。

著者は「それ」を「公共性」と言う。もちろんそれで何の問題もない。

重要なのは、著者が「それ」を「体験」したということだ。したからこそ、「公共性」という言葉が出てきたのだ。おそらく著者にとってこの言葉は本当に黄金に輝いていたはずだ。

「それ」を体験した者は必ず一変する。「それ」は体験した者を必ず一変させる。

そして世界のすべてがその解像度を上げて見える。

分離とはノイズに過ぎない。

本書の中で触れられている「自→他→公」というプロセスは商売の極意というだけではない。

この『手にした人だけが次の時代に行ける黄金のボタン』には非二元、スピリチュアルの「探求者」の辿るプロセスが描かれている。

著者について 小楠健志 NPO法人交通事故と労災をサポートする会日本理事長 10代で総合格闘技をはじめ、19歳でプロデビュー。総合格闘技修斗」では、 世界2位の実績を持つ。練習のかたわらではじめたマウンテンバイクに目覚め、 全日本選手権にも出場。2001年、K.O.SHOOTO GYM開設。 自身の格闘技を極めつつ、後進の指導にも着手し強豪選手を多数輩出する。 2002年には「ブラジリアン柔術全日本」に参戦。02年、04年、日本一に輝く。 2006年にはアジア大会で優勝。2004年、柔道整復師の資格を生かし 「けいおう整骨院」を開業。6年間地域医療に従事し、理想と現実の狭間で苦悩を繰り返す。 2009年「交通事故サポート会浜松」設立。交通事故患者のサポートに乗り出し、 日本一の患者数を達成する。2012年には「NPO法人交通事故と労災を サポートする会」(その後略称「ジコサポ日本」に改称)を設立。 2013年日本初となる交通事故専門の治療院「ジコサポ保険整骨院」を開院。 また、日本初の交通事故専門資格「交通事故専門士」誕生させる。 1971年、静岡県浜松市生まれ。 (Amazon 商品説明より引用)