ゴールデンウィーク2015/松陰神社参拝
今週のお題「ゴールデンウィーク2015」
ゴールデンウィーク、武士道実践のために新山下のドンキホーテで特価販売していたサムライを買った。夏汗対策とか加齢臭対策ではない。あくまでも武士道実践のためだ。
- 出版社/メーカー: ALAIN DELON(アランドロン)
- 発売日: 2011/10/31
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おれは早速、封を日本刀で切り「武士道とは死ぬことと見つけたり」と呟きながらひと吹き、ふた吹きとスプレーする。
おれはだんだんサムライになっていく。寄らば斬る。かたじけない。ござそうろう。
そして拙者は世田谷は松陰神社に参拝つかまつることと相成り候。
大河ドラマ『花燃ゆ』の影響であろうか、思ったより多くの参拝者の姿があったが、ディズニーランドの人出と比すればほとんど無人のようなものであった。
▲「吉田松陰先生像」
▲レプリカ松下村塾
神社に卍とは違和感を覚えるが、これは吉田家の「五瓜に左万字」という家紋ということだ。人によっては「ハーケンクロイツ」を連想するかもしれない。
それにしても、神社とは不思議なところだ。どんな神社でも結局のところ本殿奥に鎮座する「鏡」に参拝するシステムになっている。他に例外もあるのかもしれないが、神道に詳しくないおれは知らない。
もしかすると、このシステムがあるから日本人は何でも祀ることができるのかもしれないなどととりとめなく思っていると、ふと吉田松陰門下の志士たちは結局のところ武士を絶滅させたのではないかという気がしたが、それも時代の定めだったのかもしれないなどと夢想するうちに、いや、それは武士だけに限らない、あらゆるものはスピリットから生まれ、やがてはスピリットに還っていくのだと、参拝後、世田谷の義妹夫婦宅を訪ねる道すがら嗅いだ、民家の庭に植えられた躑躅の花の香りに諭されたような気がした。
躑躅の香りは、サムライの香りを包み込み、おれは町人に戻る。躑躅の花がこんなにいい香りだと今までなぜ気づかなかったのだろう。
そんな反省も束の間、花の香りは、義妹夫婦宅の庭で行われたBBQの匂いにたちまちかき消され、おれは2キロ太るのだった。