ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

ほぼ日手帳avec後期を買う

唐突にガントチャート的な記録をつけてみたくなった。ここのところ続けている英語学習の影響なのかもしれない。自分が消化したユニットを書き留めてどの程度進捗したのかを眺めてみたくなった。もちろんそれだけではない。昨日のことは忘れ、明日のことは考えない自分を、別の視点から見たくなった。ある種の「ガス抜き」のようなものだ。自我というガス。ガスが充満するとロクなことはない。そこで記録の中に放出する。こうしたことを続けることで、できるだけ自分の中を空っぽにする。霧は晴れ、視界が広がる。それでもガスは知らず知らずのうちに溜まっていく。記録を見返す。過去を振り返る。そうか、ここまで進んだのかと思う。なるほどと思う。「我思った。ゆえに我あった」と自我が納得する。ガスが抜ける。霧は晴れ、視界が広がる。温故知新。

そんな風なことを突然思いつき、ふと「ほぼ日手帳」のことを思い出したので検索してみると、「avec」という1年を前期・後期に分けたものがセット販売されていることを知った。そして折しも今月1日に後期のみ、つまり7月から12月までの分が単独で発売されたという。

そこで早速買いに行くことにした。電車に飛び乗った。しかし一向に電車は動かない。車内アナウンスが流れる。新子安鶴見間で刃物を持った男が現れ、男は逮捕されたものの、その現場検証のためしばらく停止しているということだった。あとでニュースを見ると、犯人は71歳で、他の乗客とトラブルになり威嚇のために持っていた包丁をチラつかせたようだ。そこでまた別の誰かが非常停止のレバーだかボタンだかを作動させ、線路上に避難する展開となったらしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00000041-spnannex-soci

結局20分くらい待って電車は動き出した。横浜駅に到着したおれは脇目も振らず東口そごう7階のLOFTに直行した。しかし、「avec」はどこにも見当たらない。店員のお姉さんに訊くと、完売だという。絶望したおれは電車賃の損害賠償請求をしたい気持ちになったが、それは現実的ではないので思い止まった。しかし世の中にはたまにそういった現実的ではないクレームをつける人がいることは知っている。現実的ではない彼らはコンビニや激安店や遊戯施設で店員さんに無理難題を押しつけ挙げ句の果てに土下座を強要する。そして現実に捕まる。これもある種引き寄せの法則だ。世界は引き寄せの法則でできている。

そんなことを考えているヒマはないと気づいたおれは次策を練ることにした。次策と言っても、別の店に行くだけのことだが。そして西口の東急ハンズに移動するもののあえなく撃沈。ハンズでは「Weeks」というタイプのものしか取り扱っていないらしい。

再び絶望したおれは再開発の進む横浜西口の一角で立ちすくむ。自分が西口にいる理由を見失う。おれの存在理由とは何か。

1分後、おれはiPhoneで近場の他のLOFTに問い合わせることにした。川崎のLOFTに問い合わせると2冊あるという。早速取り置きしてもらうことにして、川崎に向かうことにした。絶望は希望へと変わった。

駅の構内に入ると、各線は例のトラブルの影響で遅延が発生していた。「また待たされるのか…」と思っていたところにちょうど電車がやってきた。ラッキー!災い転じて福となすとはこのことだ。おれは一人ほくそ笑み、人混みに揉まれながらも何とか乗り込んだ。だが、それは逆方向の電車だった。何も考えないで生きているとこういうことが起こるということをあらためて思い知ったが、希望に満ちたおれは気にしない。

桜木町で再び上り電車に乗り換えたおれはようやく川崎に到着した。

ラゾーナ川崎。いつの間にこんなものができていたのだろう。知らなかった。しかも建物内に入った途端にいい香りが漂っている。何かそういう芳香を放出する装置があるのだろう。伊勢佐木町界隈の匂いとは正反対の匂いだ。ラゾーナ川崎では生乾きの匂いやアンモニア臭はしない。

おれはLOFTを目指して真っ直ぐ進む。レジの列に並ぶ。「取り置きしてもらっているほぼ日手帳を買いに来ました」とレジのお姉さんに告げる。代金を支払う。今度は間違えることなく下りの京浜東北線に乗る。帰宅。

こうして2年ぶりにほぼ日手帳を手にすることとなった。位置付けとしてはいくつかの項目に関する業務日誌的なもの、あるいは観察記録的なものにするつもり。

買ったのは本体のみなので、カバーは2008年に買ったばかりのものを使用する。これはわが家では新品に属する。と思っているのはおれだけかもしれない。

と、あれこれ書いてきたが、実は英語学習の進捗状況を記録する以外の使い途はまだはっきりと決めていない。筋トレのメニューを記録するのもいいと思うが、おれは筋トレの習慣がないので、ずっと空白が続くことになる。それでは意味がない。毎日観測できるものが必要だ。マイク・マクマナスの『ソース』を再読してみようと思う。

ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

7月が待ち遠しい。