奇蹟のマスキングテープ『貼暦』を買う
一昨日の夜、寝ていたら突然、身体が浮き上がるような感覚を覚えた。これは、まさか待ちに待った体外離脱じゃないかと内心興奮した。しかし、こういう場合、あまり興奮すると離脱感覚が消えてしまうのではないかとも思い、興奮しつつ自制するという微妙な精神状態を保ちつつ、夢と幻との間に渡るロープの上でバランスを取って、身体から抜け出すときを待った。
おれの意識は何度か身体から抜け出ようとして、その都度元に戻されるというようなことを繰り返す。
ここであまり力を入れたら、身体ごと起き上がりそうな気がしたので、金縛りに遭ったと思うようにした。
何十年か前に一度だけ、金縛りに遭ったことがあって、そのときは誰かが布団の上に覆いかぶさっているような生々しい感覚があったので、それと同じなのだとイメージすればいいのではないかと思った。
そこで、おれはお婆さんが布団の上に覆いかぶさっているのだとイメージした。お婆さんが真夜中に布団の上に覆いかぶさっていたら怖いじゃないですか。
しかし、誰も布団の上には来なかった。「ダメか…」と思った途端に天井を眺めていたはずのおれの視点は逆向きになっていた。
自分が寝ている布団が30cmくらい下に見える。
「来た!このまま抜け出して隣の部屋までいけるかも!」
と、思ったのが最後の記憶だ。おれは興奮と自制の眠りの谷間に落ちていったのだった。
それにしても体外離脱体験はなかなか興味深い。体外離脱をマスターすることを来年の目標の一つに加えたい。
そのためには、すっかり忘れていたゲートウェイ・エクスペリエンスのCDを聴いてトレーニングをしなければならない。
トレーニングは日々の積み重ねだ。怠りなく続けなくてはならない。
おれは色々なことを怠ってばかりなので、きちんと手帳に記入して管理しなくてはいけない。
そんなおれにうってつけのアイテムがある。
[新商品「貼暦(ハルコヨミ)」について] https://t.co/kEtuRF81Fj
— go-nirvana (@igomild) 2016年12月4日
その名を『貼暦(ハルコヨミ)』。
マスキングテープに日付けがプリントされていて、それを貼ればどんなノートも一瞬にして、ダイアリーあるいはプランナーに変えてしまうという体外離脱を超えた奇蹟のアイテムである。
しかも曜日がプリントされたマスキングテープとセットだ。
これを貼ればすべてがカレンダーに変わる。さっきまで、テーブルだったものを即座にカレンダーに変えることもできる。奇蹟である。
もちろんおれはそんなことはせずに普通に手帳に貼って使う。
今、一部の間で支持されているバレット・ジャーナルにおいてもかなり活用できるはずだ。
このテープは、タテ型とヨコ型の2タイプあって、タテ型はバレット・ジャーナルのマンスリーログを作成するときに使い、ヨコ型は日々の習慣付けや学習やエクササイズや体外離脱の訓練の進捗状況を管理するためのガントチャートを作成する際に使うことができる。
毎日、辛気臭いニュースが流れる末法の世だが、こんなアイデアを思いつく人がいるとはまだまだ捨てたもんじゃないと思う。
そういうわけで、発売日の今日おれはタテ・ヨコを1つずつ買った。
関内の天下一品で、注文したチャーハン定食を待っている間に何気なくTwitterを見てみると、「入荷しました」という情報を見つけた。また、全国の大勢の人々が「売り切れでした…」というようなツイートをしていた。
もしかして、横浜もすぐにソールドアウトなのかと思ったが、チャーハン定食を頼んだばかりなので、じっと我慢してラーメンを食べた。前回はこってり味だったので、今回は屋台の味にしてみた。次は、あっさり味にしようと思った。
そして、横浜西口に移動。ジョイナスB1のトゥールズという画材屋さんで無事、貼暦を買うことができた。嬉しい。
ここで、こんな感じになりますと、実際に自分の手帳に貼って写真をアップしたいところだが、貧乏性かつ健忘症のおれは来年から使いたいのでやめておくことにする。興味ある方は製作者さんのサイトをご参照ください。