初詣2.0
年が明けたものの、まだ新年の目標も定まっていないボンヤリとした頭のまま初詣に行ってきた。
こうした初詣の習慣は明治以降になってから定着したという話を思い出しながら、参拝のための行列に加わる。
これが正式なのだと教えられた「二礼二拍手一礼」もそう長い伝統でもないという。
だからどうしたというわけでもないが、最近こうした明治以降の「作られた」歴史に関する言説がよく見受けられるようになったのは、現在の窮屈な風潮に対する、半ば自然発生的なアンチテーゼなのだろうとは思う。
そんなことを途切れ途切れに考えながらも今年も新しい神宮大麻を買い求め、成田山横浜別院へと移動。私的神仏習合。
正式とは一体何だろう。
誰がそれを決めるのか。
決められた正式に従うとき、あなたの内部ではどのようなことが起きているのか。
あなたが正式に拘る本当の理由は何だろうか。
そんなことを自問しつつ、おれは野毛の金券ショップでネパール人(推定)の店員から年賀はがきを購入して家路につくのだった。