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ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

カーズ2/あるいは3D妄想

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息子を連れて横浜ワールドポーターズ内にあるワーナーマイカルシネマズみなとみらいに昨日から公開された「カーズ2」を観に行ってきた。

前売り券もあるし上映までに小一時間あるからと、たかをくくっていたが夏休みしかも日曜日とあって席を取るまでに果てしなく長い行列に並ぶ羽目になった。おそらく二万人は並んでいたはずだ。気のせいだが。

たまに行く映画は平日やレイトショーばかりだから、その混雑ぶりに驚かされた。しかしこれが休日のシネマコンプレックスの日常的光景なのだろう。

そう自分に言い聞かせながらもおれは確実に過ぎていく時間に次第に苛立ちと焦燥感を募らせていった。

まるで、全校児童が炎天下のグランドに集められて校長先生とかPTA会長とかの意味不明な話を5時間くらい聞かされている小学生になったような気がしてきた。

そしてそういう時には必ず何人かの児童が貧血だかめまいだかで倒れるのだった。
「先生!綾小路さんが吐いてしまいました!」
「ああっ‼竹輪だっ!」
「やべえ!おれの靴にゲロが…」
「うわぁ‼きったねぇ!」
「うるさい!騒ぐな!静かにしろ!」

先生の制止にも関わらず、列は乱れ、あたりは騒然とし逃げ惑う児童たち。あちこちでつられゲロを吐く者が続出する。たちまち阿鼻叫喚怒号が飛び交い土煙が舞い上がり視界を塞ぐ。耳を聾するヘリコプターの轟音が空を覆う。遠くで火の手が上がる。サイレンが唸る。おれはハンカチで鼻と口を押さえつつ息子の手を引いて走る。体を低くするんだ!立ち止まるんじゃない‼手を離すな!

命からがら当日券をゲットしたおれたちは売店に辿り着いた。

「ええっと、ポップコーンのメガサイズ1つとペプシのレギュラー1つ、それとカーズのキャラクター付きのドリンク1つ、メロンソーダで」
「18万円です」

こうして何とか上映に間に合ったおれたちは追加料金70万円払って3Dの世界に没入したのだった。

さすがに3D映像だけあってなかなかの迫力だった。クラッシュで飛び散ってきた破片で頬にかすり傷を負ったものの大事には至らなかった。

映画が終わって、グッズ売り場でパンフレットとカーズのペンケースを買った。

帰宅してほどなく、疲れたのか息子はおれの傍でスヤスヤと眠りについた。

一日で300万円ほど使うことになったが、まあいいかと息子の寝顔を眺めながらおれは一人微笑み、頬のバンドエイドをそっと剥がした。