思考は現実化する。そして現実は陳腐化する。
タイトルですべて言い尽くした気がする2014年の晩夏。
おそらくおれの気のせいだが、見聞きするものすべてが高速で陳腐化している、と思う。またですか、と思う。それまだやりますか、と思う。
今ではすっかり廃れてしまったビデオテープ、それもダビングを繰り返して劣化したビデオテープの映像を見ているような気がすることが多くなった。
ダビングを繰り返された映像は徐々にリアリティを失い、雑なコミック動画のように見えてくる。
喩えて言うなら、そんな感じだ。
時代はとっくにデジタル化されたというのに、無理矢理劣化したVHSの映像を見せられて、これが現実なのだと言われている気がして仕方ない。
そういうわけで、9月になった。