七夕に思う(道があるなら/SION)
via youtube.com
「でんしゃのうんてんしゅさんになりたいです」
「もっと字がうまくなりますように」
「サッカーせんしゅになりたいです」
「おいしゃさんになります」
「ともだちとなかよくします」
「おじいちゃんがげんきになりますように」
今年もこの国のあちこちでたくさんの子供たちが短冊に夢や希望を結びつけている。
利権や権力やどす黒い欲望やコストパフォーマンスのことなどおかまいなしに。
「原発の早期再開ができますように」
「責任から逃れることができますように」
「一刻も早く総理が辞任しますように」
「みんなが気付いて余計なことを言い出しませんように」
「補助金がなくなりませんように」
「甘い汁がすえますように」
そんな恥ずかしい短冊は一枚もぶら下がっていない。
おれたちは一体どんな短冊をぶら下げているのだろうか。
たまには、七夕の夜くらいは、くだらないヴァラエティ番組など観るのをやめて、自分の古びた短冊をしげしげと見つめ直してもよさそうだ。