Outsider has gone to the outside of this world.
おとといコリン・ウィルソン - Wikipediaがこの世のアウトサイドに旅立ったという。
おれはそんなに熱心な読者ではなかったが、それでも『アウトサイダー』からは多くの示唆を与えられた。そして作品もさることながら、職を転々とし、昼間は大英博物館で執筆、夜は野宿というワイルドなエピソードにも強く惹きつけられたものだ。
あまり気にしていなかったが、コリン・ウィルソンもAngry young menの一人として見られていたようだ。
Angry young menと言えば、二年前にこの世を去ったアラン・シリトー - Wikipediaも思い出される。
どちらも好きな作家だった。そしてどちらもこの世の外側へと旅立った。
寂しいと言えば寂しいが、それよりもおれの好きだった二人の「怒れる若者たち」が傘寿を越えるまでこの世に在ったことを寿ぎたい。
R.I.P
労働者階級の一家に育った子供時代を回顧してみると、何よりも心を強く打つのは、知っている人たちは誰もが、世の定めゆえにその中に投げ込まれた境遇に甘んじているようだ、ということだった。そこから逃げ出そうと夢見る者は、誰もいなかった。『コリン・ウィルソンのすべて』より
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