You can check out anytime you like… but you can never leave.
「イスラム国」による日本人人質事件がタイムラインを埋め尽くす。
自己責任論や陰謀論や現政権への批判や学術的考察が次々と流れていく。
今日は暖かい一日だった。
仕事を終え帰宅すると、家の前の通路を作業服姿の男性が数人いた。
ガス管の工事だという。定期検査でガス漏れが見つかり調べたところガス管に小さな穴が開いているのが見つかったらしい。
しばらくして、ガス会社の人が作業が終了したので点検させて欲しいと声をかけてきたので、家に上がってもらい安全確認をしてもらった。
安全を確認してもらった給湯器で風呂を沸かし、息子と入る。
日曜日に観たテレビ映像が頭をよぎる。
人質の一人、湯川氏の父親の白髪の後頭部が、あの日以来何度もよみがえる。口にした言葉が何度もこだまする。
「もし生きて帰ってきたなら、抱きしめたい」
これが、様々な情報が錯綜している今回の「事件」で唯一語られた真実の言葉だと思う。
夕食の後、ボンヤリしていると隣でiPhoneをいじっていたカミさんがYouTubeでイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」をかける。それを聞くともなしに聞く。
今まで気にもしてなかったのに、ふと歌詞が気になり、検索してみる。
“You can check out anytime you like… but you can never leave”
“あなたは好きな時にチェックアウトできます…ただ、あなたは決して立ち去ることはできません。”
「生きて帰ってきたなら、抱きしめたい」
何度も何度もよみがえる。
何度も何度もこだまする。