A day in my life.
カミさんが息子の靴があまりにも酷い状況なので、買いに行ってくれと言う。
見ると、確かに酷い。酷すぎる。外側の合成皮革は裂け、薄い内側の生地一枚だけが残されている。少しでも力が加われば、足の指が露出しそうだ。この靴で新学期に臨むと考えるとあまりにも不憫だ。
そういうわけで、地元のヨーカドー内のABCマートにスニーカーを買いに行った。クロックスを履いて行けと言ったが、息子は不憫なスニーカーを履いて行った。
店に着いて、今履いている靴のサイズはいくつだと訊くと、22cmだという。しかし何足か試してみると、明らかにそれより大きいサイズだ。結局、23.5cmのスニーカーにした。目覚ましい成長ぶりだ。このままいけば、今回買った靴もすぐに入らなくなりそうだ。
店を出てすぐに新しいスニーカーに履き替えさせ、不憫な靴はゴミ箱に捨ててきた。今までありがとう。
新しいスニーカーを履いた息子とおれは本牧神社に行くことにした。今年の初詣は息子だけまだ済ませてなかった。
三が日も過ぎたので、参拝客は数えるほどしかいなかったが、車椅子のおじいちゃん、おばあちゃんたちを何人も見かけた。近所の特養老人ホームの人たちだった。三が日の混雑を避けたのだろう。
参拝を済ませたおれたちは何事もなく帰宅した。
何事もない一日だった。
夕方、買い出しに行ったスーパーの床にiPhoneを落としたこと以外は。アルミの枠が少しだけ削れた。悲しい。