ポジティブ・オプションで行こう!
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ネガティブ・オプション
ネガティブ・オプションとは、注文がないにもかかわらず事業者が消費者に商品を送付した上で、売買契約の申込みを行ったり、事業者の言う条件の下で売買契約の成立を主張して代金を請求することをいう。「送りつけ商法」、「押しつけ販売」ともいう。 ネガティブ・オプション - Wikipedia
というわけで、最近「ネガティブ・オプション」という言葉を知った。要するに、宅配の押し売りだが、横文字にするとちょっとオシャレな気がするが、もちろん気のせいで単なるさもしい商法だ。
何が悲しくてそんな生業を営んでいるのか知る由もないが、おれが知っていることなどたかが知れているので、そうした業者には業者なりの知られざる苦悩があるのかも知れない。
だが、送りつけられた方はたまったものではない。ターゲットは主に年配の人が多いようだ。
そんなネガティブ・オプションの案件がカミさんの知人に起こった。正確にはその知人のお母さんが「被害者」になりかけた。幸いにして、その知人が素早く対応して、業者から代金を取り戻すことができた。詳しいことは分からないが、まず警察、そして消費者生活センターに相談したのち、クーリングオフの申立が功を奏したようだ。
これは、うっかり代金を払ってしまったケースだが、もしこうしたネガティブ・オプションの商品があなたの家に送りつけられたとしても慌てることはない。2週間使用せず保管して、その後処分すればいいらしい。▼
その知人は今後の対策として、馴染みの郵便配達の担当者に「怪しい」荷物があればお母さんに手渡す前に自分に連絡してもらうように依頼し(これはあくまでも担当者の好意によるもので、郵便局の業務ではありません)、さらに高機能の電話機に買い替えた。
そして、知人宅でそれまで使っていた電話機は我が家にやってくることとなった。ちょうど、電話機が壊れて買い替えようとしていた矢先だったので、不思議な気がしないでもないが、ありがたく頂戴した。
まるでネガティブからポジティブに反転したかのような出来事であった。
ちなみに、ポジティブ・オプションというものもあるようだ。▼
【positive option】
継続を確認できる選択権のこと。
継続意思を逐一的に選択できるので、供給を受ける時点ごとに判断すればいいので、安心して長期契約ができるというオプション。ポジティブオプションとは - はてなキーワード
つまり、自分の意思(選択権)のあるなしがポジティブとネガティブの分かれ道となるということだ。これは単なるマーケティングだけの話ではない。
あなたが意志を持って「選択」をすれば、人生は自ずと安心できるものとなるということを示唆しているのだ。たぶん。
別の言い方をすれば、ポジティブとは自覚があるということ、ネガティブとは無明の状態ということだ。
いくら「前向き」で「明るく」てもそこに自覚がなければ、ネガティブである。
何だかどこかの国の現状に似ているような気もするが、そもそも国家とはネガティブ・オプションの元締めみたいなものかもしれない。
そんなこんなで、今年も残り僅か。あの手この手のネガティブ・オプションには気をつけて可能な限りポジティブに生きていきたい。