ハイパーインフレ・ワイルダーネス
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今日から休みに入ってゆっくり眠れると思っていたが、娘の目覚ましが鳴って起きる羽目になった。娘本人は別室で熟睡している早朝5時…
まあこれも天の配剤であると思うことにしたものの特にやることもないので、スマホを開く。
起きてすぐにやってはいけないことに、コーヒーとスマホという組み合わせがあるらしいが、その組み合わせでこうして書いている。ちなみにその情報はスマホで得た。
で、さっきTwitter経由でこんな記事を見つけた。▼
アベノミクスの行き着く先は「国債暴落・ハイパーインフレ」│NEWSポストセブン
そうなると、論理的に考えて、アベノミクスの行き着く先は「国債暴落」と「ハイパーインフレ」ということになる。ハイパーインフレになれば、1000兆円を突破した国の借金も帳消しになる。安倍首相お得意のフレーズになぞらえれば、「ハイパーインフレ、この道しかない」のである。
大前研一氏の発言らしい。
「ハイパーインフレ」とは何か。
このハイパーインフレとは、物価上昇率が200%、300%以上と異常に物価や土地の価格などが上昇する状態の事を言い、 特に対外信用の崩壊時に起こる現象であると言えます。 たとえば、戦前のロシア革命期などはルーブルが紙くず同然の価値まで下落し、パンを買いにいくにも大量の札束を 台車で運ばなければならなくなった様です。 これは、革命や戦乱、財政破綻などによって海外為替市場の中でその通貨の価値が異常に下がり、 たとえば今まで100円で買えたパンが、1億円とかになってしまう現象であると言えます。 ハイパーインフレって?またインフレターゲットについて! | タイケンダン
つまり、ハイパーインフレになると子供たちへのお年玉も10億円とかになる。
「あけましておめでとう!お年玉ちょうだい」 「はい10億円」 「え、これだけぇ?何も買えないじゃん」 「贅沢を言うな。1億円ショップがあるじゃないか」
といった会話が起こることになる。
更には、コーヒーの自販機にコインを投入するのに数時間を要することとなり、多くの人々が腱鞘炎となるだろう。
意識の高い男性にとってのおしゃれアイテムである長財布は無用の長物となる。土嚢袋の時代の到来だ。
「お、その土嚢袋かっこいいね、どこで買ったの?」 「銀座のワークマンだよ」 「へえ、さすが銀座だね」
といった会話もあちこちで見聞きすることとなる。
これまで汗水垂らして貯め込んでいた預金は紙屑となり、誰も汗水垂らして企業のために働こうとはしなくなる。
ガソリン価格も暴騰し、レギュラー満タンは来世の願いとなる。
物流はストップし、あらゆる物資が手に入らなくなる。
だから、人々は歩くしかない。裸足で。
だから、人々は作るしかない。自力で。
あなたは家族のため、恋人のため、友人のために今日必要な物資を探し求めることになる。
次第に何が必要で、何が不要なのかが明確になっていく。
食べられる野草も見分けがつくようになる。
最近、火の起こし方が上手くなっている自分に気づく。
揺れ動く炎を見つめていると、すべてを失ったと嘆いていたはずなのに、なぜか力が湧いてくる気がする。そして、その理由が「不要なことを一切していない」からだと分かる。
無意味な会議も立場を悪用した理不尽な嫌がらせも風の前の塵となった。鉄道に飛び込む必要もない。
凍えていた老人に焚火を譲り、あなたは立ち上がり、歩き出す。