ROAD TO NIRVANA

愛とポエムとお花のブログ。ときどき書評。たまに映画レビューとか。

Live every day as though it were last.

ここ数年入退院を繰り返している母親の具合が芳しくないので、この連休に家族で帰省してきた。

ここのところわが家の帰省時の定番となったレンタカーの旅だ。夜に横浜を出て、東名・名神・山陽自動車道を乗り継いだ。片道およそ1,000kmの道程。

今回レンタルしたのは、トヨタシエンタ。やや無理矢理の感があるが、一応7人乗りだ。

4月29日の夜10時に高速に乗り、カミさんと交代しながら、ひたすら西に向けて走る。

飛び石連休だからなのか、大した渋滞にも巻き込まれることなく、翌30日の午後3時過ぎに実家に到着した。

しかし、4月はじめに退院したはずの母親は、2日前にまた体調を崩し、入院していた。

荷物を車から降ろし、一息入れた後、カミさんと娘と近所の神社を参拝した。ミソカモウデである。

住んでいた頃には、ただ通り過ぎるだけで、一度も参拝したことがなかった。

岸津神社

そして、母親の入院先の病院に向かった。

4か月ぶりに見る母親の顔はかなり浮腫んでいた。父親から電話で聞いていた通り、感情の起伏も激しくなっている。おれたちは母親が落ち着くのを黙って待つしかなかった。

そして何度も家に帰りたい、今すぐ連れて帰れと言う。

おれたちが代わる代わる、「それはできないよ」と説得すると、不満そうな表情を浮かべ、我が身の不遇を嘆いた。

おれは、「確かに大変だけど、嘆くべきじゃないよ」と言いたかったが、胸の中に留めて、黙って母親を見つめる。

そうした言葉は、今の母親には何の慰めにもならない。

できることと言えば、毎日みんなで顔を見せに行くことしかなかった。

おれたち家族は、そうやって連休を過ごした。