関東随一霊験所参拝記
昨年11月に続いて、来たる2月にも足の手術を控えるカミさんの安全祈願のため、足の神様として知られる大倉山の師岡熊野神社に参拝してきた。
人生の導きの神 足の守護神
師岡熊野神社の御社紋は、「八咫烏(やたがらす)」です。 この鳥は、熊野大神のお使いであり、初代神武天皇が熊野の山中で道に迷われた天皇をお導きするために使わされたのがこの鳥でした。烏は、夜明けを呼ぶ鳥、太陽を招く鳥といわれます。人生の闇に迷い悩む人々を明るい希望の世界に導く神の使いの霊鳥として、長く信仰されています。
八咫烏が日本サッカー協会のシンボルマークに使われていたのは知っていたが、足の守護神だと知ったのは今朝のことだった。師岡熊野神社を訪れるのは実は二度目で、その時は社殿の背後に位置する『「の」の池』が目当てだった。決して枯れることのない、この池というか湧水が横浜でも有数のパワースポットだと聞きつけ、訪れた。今から5年前の2011年2月のことだ。
2011年の年初になぜか、「今年は毎月、関東各地のパワースポットを訪れよう」と思い立った。まず、1月に明治神宮外苑の清正の井戸、2月にこの、「の」の池、そして3月に中華街の山下町公園を巡ったところで、311の震災によってうやむやになって現在に至っている。
あの頃と何が変わって、何が変わっていないのだろうか。何もかも変わってしまったのか、それとも何もかも剥き出しになったのか。
関東随一大霊験所とある。昔、和歌山の熊野本宮を参拝した際、「日本第一」と書かれた幟が何本もはためいていたのを思い出す。「随一」とか「第一」とか、憚ることなく公言する熊野神社は他の神社と比して、どこか異質なオーラを放っている。
君が代で歌われる「さざれ石」を模したらしい。
おれたち家族は、小型犬をそれぞれ抱いた若夫婦の後ろに並んだ。彼らにとって、犬はわが子同然なのかもしれない。
犬の後に参拝したおれたちは、神殿裏に回り、「の」の池の前に立ち、手を合わせた。人は疎らだった。賑やかな神社正面とは打って変わって、ひっそりとしていた。